対ドル以外で円堅調、日経平均1300円安[東京 13日 ロイター]

<09:21> 対ドル以外で円堅調、日経平均1300円安

ユーロが117円前半、豪ドルが65円後半と、対ドル以外で円が底堅い展開となっている。日経平均は寄り付き直後から1300円超下落し、出足から8%安となった韓国株は20分間の取引停止措置が発動された。

日経平均は先物がすでに1万7000円台を割り込んでいたこともあり、主要通貨に大きな反応はなし。ドルは104円後半、ユーロは1.11ドル半ばで売買が交錯している。

市場では前日のドル高について「欧州中央銀行(ECB)の対応が限られたことに伴うユーロ安がけん引した」(証券)との指摘もあり、ドルと円がともに上昇した前日の流れが継続するかに関心が集まっている。

銀行頼みのECB新緩和措置、狙い外れるリスクも

[ロンドン 12日 ロイター BREAKINGVIEWS]

– 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、ユーロ圏の銀行が彼女の新たな親友となってくれるのを心から願っている。というのも、就任から4カ月弱のラガルド氏が、新型コロナウイルスに絡むリスクがユーロ圏経済に及ぼすダメージに立ち向かう狙いで12日に打ち出したのは、銀行の助太刀を当てにした「ステルス金融緩和」だからだ。

ラガルド氏は主要政策金利をマイナス0.5%に据え置き、多くの投資家に衝撃を与えた。
彼らは、米連邦準備理事会(FRB)とイングランド銀行(BOE)が今月実施したような50ベーシスポイント(bp)幅の緊急利下げはさすがに無理としても、少なくとも形だけでも利下げすると期待していた。

ところが欧米株が急落する中でラガルド氏が取りまとめたのは、もっと手の込んだ政策措置だった。

具体的に言うと、中銀預金金利のマイナス水準をさらに深掘りして銀行の収益を圧迫する代わりに、銀行にとって調達の際にコストどころか、おつりがくるような資金を供給し、融資を促そうとしているのだ。

銀行は既存の長期資金供給オペについて、最低マイナス0.75%で借り入れができる。これは銀行がECBに預金した場合に適用される金利より低い。同オペを通じた借り入れの上限額も、資産規模の半分までに引き上げられた。

またECBの金融監督部門は、銀行が一定期間は幾つかの資本要件を達成できなくても問題視しない姿勢を表明。

これらの措置に加え、家計と企業がお金を借りたがっているという事実を踏まえれば銀行が融資を渋る口実はほとんどなくなり、急激だが一時的な景気減速が信用収縮につながるリスクを低下させてくれる。

だが記者会見で、ユーロ圏における最も安全な国債と他の国債の利回り差を解消するのがECBの政策意図ではないと「失言」したことに、今後悩まされるかもしれない。

新型ウイルスがユーロ圏経済に再び亀裂を生じさせている状況が見て取れる。そしてラガルド氏の発言後、そうした流れが加速し、イタリア10年国債利回りの1日の上昇率は、2011年のユーロ圏債務危機以降で最大となった。

銀行としては保有するイタリアなどの国債の損失が膨らむ懸念があれば、ラガルド氏が期待する融資を実行する能力が弱まるか、意欲が薄れることになる。

参考サイト


金融庁

経済産業省

財務省