2020年は円高、株安でスタート!

米・イラン戦争ならば「世界経済は崩壊」?

2020年のマーケットは円高、株安でスタートしました。
1月3日、米軍が空爆によってイラン革命防衛隊のソレイマニ最高司令官を殺害したことで、米・イラン関係、ひいては中東情勢が極度に緊張しています。イラン司令官殺害はトランプ大統領の指示といわれ、イランの最高指導者ハメネイ師は報復を誓っています。

4日、イラクの首都バグダッドでは報復とみられるロケットミサイルが米大使館と米空軍基地に撃ち込まれました。トランプ大統領は中東に新たに3,500人の兵を送ることを決定、イランの重要施設を含む52カ所を攻撃するとツイッターで発表しています。

この状況を受け、新年のマーケットは全面的なリスクオフになりました。3日の海外市場でドル/円は、昨年11月1日以来3カ月ぶりとなる107円台へ下落。ダウ平均株価の下落幅は一時360ドル超えました。原油供給不安から原油価格も急騰しています。1年前のフラッシュクラッシュの悪夢が強く残るなか、最高値を更新し続ける米株式市場にそろそろ調整があってもとトレーダーが疑心暗鬼になっていた折だけに売りが加速したという面もあるでしょう。

しかし問題はさらに深刻化しそうで、今後の展開は注意して見守る必要があります。中国とロシアはイランに対する支持を表明しています。米中貿易交渉にも微妙な影響がでてくるかもしれません。FX市場においては、安全資産としてのドル/円の動きもそうですが、地政学リスクに敏感なトルコリラにも注意。

それにしても、大統領選挙を控えて全面戦争は避けたいはずのトランプ大統領が、なぜ直接攻撃という手段に出たのでしょうか。弾劾問題から国民の目を逸らすためでしょうか。米国とイランの戦争が中東に広がれば「世界経済は崩壊」と、サウジアラビア皇太子は恐ろしい予想をしています。

[本日のドル/円]
↑上値メドは111.62円
↓下値メドは106.77円

各国・各通貨トピックス

ドル:
イラクの首都バグダッドで米大使館と米軍基地がミサイル攻撃受ける 負傷者5名
米国、イラン報復に備え中東に3,500人増派へ
トランプ大統領「イラン司令官は米外交官攻撃を計画した」
イランの最高指導者ハメネイ師「米国対して容赦ない報復措置をとる」
ポンペオ米国務長官「イラン司令官に対する米国の攻撃は完全に合法」
12月米製造業ISM 47.2、10年ぶりの水準に大幅悪化

今週発表の重要指標!

欧州CPI(消費者物価指数)、英GDP、米雇用統計、カナダ雇用統計 など

 

参考サイト


金融庁

経済産業省

財務省