来週のドル/円は売買交錯が継続、くすぶる円高懸念

[東京 29日 ロイター] – 来週の外為市場で、ドル/円は売買の交錯しやすい状況が続きそうだ。

英国の欧州連合(EU)離脱問題など、世界経済を左右する重大事案に一喜一憂しがちとなる。

同時に米長短金利の逆転やトルコ金融市場の緊張など、新たな不透明要因も浮上してきており、リスク回避的な円高懸念もくすぶっている。

予想レンジはドル/円が110.00━112.00円、ユーロ/ドルが1.1150―1.1350ドル。

日本が新年度入りする4月第1週の円相場は、意外にも方向感に乏しい。

新年度第1週の騰落は、この5年間で2勝3敗。

ドル/円が上昇する場面では、国内投資家の期初の買いとの観測が広がりやすい時期だが、実態は「年度末までに持ち高調整を終えたところで、年度初め直後から活発に売買することは少ない」(邦銀)という。

英EU離脱問題、米中貿易協議といった大きな課題の先行きがなかなか明らかにならないことが、ドル/円の動きを鈍らせている面も強い。

「様々な要因を熟慮してドル/円を売買しても、ブレグジットや米中協議のヘッドラインひとつで大きく状況が変わってしまう」(トレーダー)ので、取引を手控える向きが増えるためだ。

目下の市場の話題は、米国の逆イールド。3カ月物財務省短期証券(Tビル)金利が10年債利回りを上回り、長短金利が逆転した状態が続いている。逆イールドは近い将来のリセッション入りを示唆するとされるが、過去をひも解くと発生時にドル/円は必ず上昇している。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券シニア投資ストラテジストの服部隆夫氏によると、1971年以降に米で逆イールドが発生したのは6回。そのすべてでドル高/円安が進んだ。平均上昇率は11%。

英EU離脱問題、米中貿易協議といった大きな課題の先行きがなかなか明らかにならないことが、ドル/円の動きを鈍らせている面も強い。「様々な要因を熟慮してドル/円を売買しても、ブレグジットや米中協議のヘッドラインひとつで大きく状況が変わってしまう」(トレーダー)ので、取引を手控える向きが増えるためだ。

目下の市場の話題は、米国の逆イールド。3カ月物財務省短期証券(Tビル)金利が10年債利回りを上回り、長短金利が逆転した状態が続いている。逆イールドは近い将来のリセッション入りを示唆するとされるが、過去をひも解くと発生時にドル/円は必ず上昇している。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券シニア投資ストラテジストの服部隆夫氏によると、1971年以降に米で逆イールドが発生したのは6回。そのすべてでドル高/円安が進んだ。平均上昇率は11%。

「逆イールドとドル/円の間に直接的な因果関係は考えにくいが、将来的に景気が減速し、インフレ率も低下するとの期待が投資家の間で広がり、米国で実質金利が上昇するとの見方がドルを押し上げた可能性はある」という。

31日の統一地方選を経て、トルコ金融市場が落ち着きを取り戻すかも注目点だ。政府はリラ防衛のため、国内銀行にロンドン市場でリラの取引に応じないよう命じる措置を発令。翌日物のスワップ金利は一時、過去最高の1200%まで高騰し、主要株価指数もこの2週間で1割超下落した。

アルバイラク財務相は28日、選挙後にトルコは経済改革期間に入り、市場は向こう数日以内に正常化するとの見解を示している。

 

参考サイト


金融庁

経済産業省

財務省