トルコリラ反発。でも、本当の問題は中国人民元。チャイナショック再来を警戒すべき

 

本日のレンジ予測

[本日のドル/円]
↑上値メドは111.48円
↓下値メドは110.16円

主要スケジュール

  • USD:パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長、24日にジャクソンホールで講演
  • USD:米中通商協議は22、23日に開催予定
  • TRY:エルドアン大統領、iPhoneやアップル製品の輸入禁止を検討中
  • USD:ムニューシン米財務長官「米国人牧師を釈放しなければ、トルコに追加制裁」
  • JPY:7月の貿易収支、2,312億円の赤字

本日の注目通貨

トルコリラ/円:急反発

パニック的な売りはいったんおさまり、トルコリラは上昇。トルコリラ/円は、16.81円から18.86円まで戻しました。(チャート1)

トルコリラ/円の落ち着きは他の新興国通貨にとってもプラスとなりましたが、トルコリラがこれで底を打ったわけではありません。

対外債務を抱えるなかで資本が流出しているトルコは、経済破たんのリスクが高まっています。

資本規制やIMF(国際通貨基金)による支援という話も浮上しています。

中国人民元:米中貿易交渉再開で上昇

中国商務次官が、貿易問題協議のため8月下旬に訪米するとのニュースが東京時間に伝わると、中国人民元が急反発。

トルコリラ暴落の影響もあって15円を割り、1年4カ月ぶりの安値水準まで沈んでいた人民元/円は、この日は16.17円まで元高/円安に動きました。(チャート2)

中国人民銀行は今週、期間1年のMLF(中期貸出制度)を通じて金融機関に資金供給を行いました。

MLFは景気刺激政策のひとつですが、貸出金利が据え置かれたことが失望となり中国株価は続落。

利下げと利上げという違いはあるにせよ、トルコのエルドアン大統領と共通した中国の意固地がマーケットの不興を買っているようです。

今回のトルコリラ暴落の引き金は、米国人牧師の解放について米国との話し合いが不調に終わったことになります。

米中貿易交渉が決裂した場合、トルコリラがそうであったように、中国人民元リスクは大きなものになります。

トランプ米大統領は、「中国は米国が容認できる取引を提案できないだろう」と話しています。

経済規模や日本との関係を考えると、ドル/円にとって中国はトルコとは比較にならないほどの大きな爆弾です。

ドル/円:111円台キープできず パート2

木曜日のドル/円は、海外時間まで110円台後半でもみあいを続けたあと、NY時間に発表された8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が悪かったことをきっかけに110.56円まで下落。

その後は米中貿易協議の再開を好感したNYダウ株価の上昇をながめながら、111.12円まで戻しました。

終値は110.87円。この日も終値ベースでは111円を守れませんでした。

 

トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!

17日:欧州HICP、カナダCPIなど

参考サイト


金融庁

経済産業省

財務省