FXには様々なリスクが存在します。FXをやるからには、リスクについてしっかりと認識しておくことが重要です。ここでは、FXにおける主な5つのリスクについて紹介しますので、しっかり理解してください。

FX5つのリスク
為替変動リスク
▼為替レートが予想外の方向に大きく動くかも・・
為替レートは24時間変動していますが、為替には値幅制限もなく、相場の状況によっては短期間で大きく変動する場合もあります。
必ずしも予想通りに動くわけではなく、思惑と反対の方向に相場が動けば、為替損益が発生します。また、口座の状況によっては損失が預託した資金を超える可能性もあり得ます。
金利変動リスク
▼受け取るつもりが支払いになっちゃう可能性も・・・
為替相場の変動要因の一つに金利があります。
スワップ金利目的でFXを始める人も多いかもしれませんが、スワップ金利は各国の経済状況や金融政策を反映しており、日々変化します。為替レートの変化だけでも、受け取ることのできるスワップ金利の額は変化し、時には受け取りが支払いへ、またはその逆へと変化する場合もあるので注意が必要です。
流動性リスク
▼マイナー通貨では決済したい時にできないことも・・・
買いたいときに買える、売りたいときに売れるという基本的なことは意外と見落とされがちです。
売りたい時に売れるということは、常に買いたい人が存在するということであり、実際には流動性が豊富でなければそのような状況は維持できません。トルコリラや南アフリカランドなど流動性が低い通貨では、決済できないという状態も起こり得ます。取引をする際には、流動性の高いメジャー通貨での取引がベストな選択となるでしょう。
信用リスク
▼FX会社が破綻した時にお金が戻ってこないかも・・
信用リスクとは、使っているFX会社が破綻するなどして、自分が預けたお金の一部もしくは全額が戻ってこなくなるリスクのこと。
現在、FX会社は登録制になっていますが、顧客資産の保全方法は会社の資産と分別して保管することしか義務付けられていません。自分の使っている取引会社が破たんした際に顧客資産が保全される信託保全などのスキームがとられているかどうかは重要な点と言えます。
オンラインリスク
▼決済したいときにネットにつながらなくなる可能性も・・・
これは為替には直接関係ないものの、FXはオンラインでの取引がメインとなるので、使っているパソコン自体が故障したりウイルスに感染したり、インターネット回線がつながらなくなるというリスクが存在します。
そういった事態は取引機会の損失につながる可能性もあるので十分注意しましょう。

FXのリスクは管理(回避、限定)できる!
FXのリスク管理には大きく分けて2種類あります。
それは「リスク回避」と「リスク限定」です。
目の前にあるリスクを「回避」すると判断したなら、それはそれで戦略の一つ。むやみにリスクを取る必要はありません。
相場に立ち向かう場合は「リスク限定」で!
一方で、相場に立ち向かうと判断した場合は、「リスク限定」の処置が必要になります。「ストップロス(損切ポイント)の設定」、「ポジション量の再考」、「レバレッジの調整」がそれにあたります。
1回のトレードで取れるリスクを計算し、それをもとに損切ポイントやポジション量、レバレッジを決めることでリスクを限定して相場に挑みましょう。
「リスク管理」は必須条件
相場では生き残ることこそが最も大切です。リスク管理は相場に挑むための必須条件です。自分で自分の資産をマネジメントできる力を養いましょう。
1回のトレードにおいて許容できる損失はいくらなのか。一度ミスをすれば、それを取り返すために何回勝たなければいけないのか。投資では程度の差こそあれ、リスクを取らなければ利益を取りにいけません。予知能力がない限り、全勝することは不可能です。
だからこそ、リスクを回避することや限定することで知らない間に損失が拡大しないように管理する必要があります。
投資がゲームだとすれば、それは相場の行く先を予想するゲームではなく、自分の資産をしっかりと管理して増やすゲームだと言えます。
リスク管理で損小利大!
上手くリスクや資産を管理して、お金を増やすにはどうすればいいのでしょうか。
それは、大きく儲けることではなく、負けないこと。負けても、その負けを極力小さくすることが必要となってきます。
例えば、相場が上に行くか、下に行くかが2分の1の確率だとして、当たる確率が50%。50%というのは低い数字に見えるかもしれませんが、実際に勝っている投資家やシステムの勝率は30%や40%だったりします。単純に1回のトレードで得られる利益と損失が同じであれば、トータルで負けてしまいます。
FXで儲けている人たちがやっているのは、損切は早くそして利益を伸ばすという、「損小利大」の原則です。
リスクを回避するにはロスカットのルールを厳守!
人間は感情的な生き物であるため、どうしても利益は早めに確保して、損に対しては希望的観測で戻るまで待とう、という心理が発生してしまいます。
この心理に勝つためには、ロスカットのルールを決めて守るしか方法がありません。行き当たりばったりでは自分の気持ちに勝てるわけがないのです。FXで儲け続けるには、トータルでプラスにすることが必要です。
そのためには、ロスカットのルールを厳守することが必要となるのです。そうしなければ、負けずに100勝し続けても、その後に来た一度のミスですべてを失うことになります。
損切でポジション再構築
損切をするという事は、次にまた攻めることができる余裕を持つということでもあり、損切しないとその含み損になっているすべてのポジションにすべてを託すことになりかねません。
その損失の出ているポジションをそのままにして、新たなポジションを建てようとすれば、今度はポジションを持ちすぎるなどの問題が発生します。
一つのポジションの行く末に今後が大きく影響されるような管理をしている時点で、遅かれ早かれ、破綻は目に見えているのです。

FXの情報収集は無料!
FXにおいて情報収集は非常に重要です。しかし、そこまで意気込む必要はありません。
必要なのはFXの取引会社に口座開設するだけ。これだけで、通常なら有料の情報ツールが無料で複数ゲットできます。足りなければ他のFX会社にも口座を開けばたくさんの情報が無料で手に入ることになります。
FX情報の種類
FXの情報は大きく分けて2種類あります。
速報系かレポート系です。速報系には、ロイター、フィスコ、ダウジョーンズなどの有名情報ベンダーの他、FX専門のFX WAVEやGI24、MarketWin24やそのFX業者専用のものなどがあります。
取引ツールにログインすると見られるようになっているほか、メールで届くように設定できるFX会社もあるので、これはぜひとも利用していただきたいものです。
自分で見に行かなければ得られないものと、メールで自動的にプッシュされてくるものでは、利用方法が大きく違うため、両方をうまく使いこなすことによってプロ顔負けの情報取得環境が構築できます。
例えば、速報系のニュースをメールで配信してくれるFX会社に複数口座開設し、その通知先のメールアドレスを携帯電話に設定。そうすることにより、最新のニュースが常にリアルタイムで送られてくる最強のFX情報ツールが出来上がります。
経済指標発表時には、取引ツール内にフラッシュ式に最新の情報が流れるツールをいくつか組み合わせて表示させ、メールや各種情報Webサイトなどと合わせて、発表された経済指標の結果をいち早く知ることも出来ます。
情報は鵜呑みにしない!
一方で、情報は鵜呑みにしない知恵も必要です。
ニュースなどで流れてくる為替の変動に関する情報の多くは、後付けにすぎない場合が多いです。相場の動きを無理やり言葉でこじつけようとするため、実態からかけ離れていることも多々あります。
相場の方向性や反応具合は、情報を鵜呑みにするだけではなく、しっかり自分で判断したい項目です。また、情報を理解するためにも相場の流れをつかむことが必要です。
例えば、数日に1回しかトレードしない場合でも、毎日相場の情報を把握しておくことが資産を継続的に増やすためには重要となるはずです。
面倒かもしれませんが、この作業は苦痛にはなりません。
むしろFXを始めた途端、テレビなどで今まで通りにニュースを見ているだけで、あなたの頭には世界情勢や経済などの必要な情報が残りやすくなるはずです。
FXはメリットいっぱい!
FXを始めることによって、頭がFX用、投資用に最適化され、より知的になり、視野は大きく開かれることでしょう。
これはリアルなお金をかけて投資をしているのですから、当然です。
知識は本だけでなく、ネット上にも十分すぎるほどあります。
一切のお金をかけずにどんどんとレベルアップしていける。そして、それがお金を増やす原動力になるというのは間違いなく楽しいことではないでしょうか。
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