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ドル107円前半で軟調、日銀オペ減額と弱い中国PMIで

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ドルは107円前半。日銀が国債買い入れオペで「残存25年超」を100億円減額し700億円としたことを受け、107.36円付近から107.18円付近まで小幅に売られた。

この日は月末の仲値にかけてのフローでドル売りが勝ったとの指摘も出ていた。

また、2月の中国製造業PMIが50.3と、1月の51.3から低下した。

2月の中国製造業PMIの水準は、2016年7月以来で、市場予想を下回った。

「日銀の国債買い入れ減額のニュースはある程度は予想されていたようだが、中国の弱いPMIと相まって、リスク回避的な円買いがやや進んだという印象」(運用会社)という。

市場では、トランプ米大統領の娘婿であるクシュナー大統領上級顧問が、最高機密情報の大統領日報(PDB)へのアクセスを失ったことが話題に上っていた。クシュナー氏は約1年の間、機密情報取り扱いの暫定的な許可を受けている。

「米政権の求心力を巡るほころびは続いている。ドル買いになりにくい環境だ」(同上の運用会社)との声がある。

日銀は国債買い入れオペで「残存25年超」を100億円減額し700億円とした。

ドルは買い入れ減額のニュースを受け、107.36円付近から107.18円付近まで小幅に売られた。

ただ、今のところ、円買いはさほど勢いづいていない。

昨日、一昨日と、輸出勢からの売りフローが目立ったため、この日も月末がらみの売買が拮抗する可能性があるという。

パウエルFRB議長の議会証言後の市場の反応について「落ち着きが出てきたという印象がある。パウエル氏の発言はほぼこれまでと同様だが、端々(はしばし)に米国経済の強さに対する自信がうかがわれる」とみずほ証券、チーフFXストラテジストの鈴木健吾氏は言う。「2月の前半までは、どんな材料が出てもドル売りとリスク回避の円買いという流れでリスクが主語になっていたが、そうした環境は変化してきているようだ」(同)とみている。

テクニカルには107.80円から108円ちょうどに複数の抵抗線があり、これらを上抜けできれば、市場参加者は110円方向に目が向くと同氏は予想する。

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は初の議会証言で、このところのデータでインフレ率がFRBが目標とする2%に向けて上昇していくとの確信を深めたと述べたことを受け、短期金利先物では今年4回の利上げが実施される確率が約3割まで上昇した。

「パウエル氏が示唆したのは、2%のインフレ目標は市場が予想するよりも早く達成できる見通しだということだ。これは、市場がまだ織り込んでいない利上げを意味する」(ファースト・スタンダード・フィナンシャルの首席市場エコノミスト、ピーター・カルディロ氏)

しかし、米10年国債利回りが3%に近づけば、恐らく市場は再び下落傾向となり、株価指標は数週間前の水準に達する可能性がある。非常に厳しい展開が待っているかもしれない。

為替市場では、同発言後にドルが107.68円まで上値を伸ばしたものの、同発言が株安を誘発したため、リスク回避の円買いの流れが広がり、特にクロス円での円高が進んだ。

パウエルFRB議長は下院の金融サービス委員会で行った証言で、経済の過熱リスクと成長を軌道上に保つことのバランスを取ると確約し、FRBは段階的な利上げを実施する方針を堅持すると表明した。その後の質疑応答では、FRBが後手に回り経済が過熱すれば、利上げペースを速める必要が出てくるとも言明した。

市場の大方の予想よりはタカ派的だったパウエル氏の発言を受け、ドルは全般に買い進まれ、ドル指数は3週間ぶりの高値を更新した。ただ、ドル/円の高値は107.68円と上昇にはさほど勢いがなかった。

他方、米国株は大幅に反落した。

きょうは「月末のフローと、パウエル議長によるタカ派的は発言の余波、及び、株価下落のリスクのせめぎ合いとなりそうだ」(外為アナリスト)との見方が出ていた。

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